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2011年8月 9日 (火)

ツールド妻有2011 中止のお知らせ

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 このブログでも何度かお伝えしているとおり、妻有地方は3月12日の長野新潟県境地震による山の崩落や道路損壊、加えて7月29日の平成23年新潟・福島豪雨により各地で大きな被害が発生しました。特にこの未曾有の豪雨では、河川の氾濫や広範囲にわたる土砂崩れが発生し道路が寸断されています。実行委員会では豪雨後、何度も各地に足を運び、被害状況の把握と迂回路の確保を模索して参りました。その結果、ツールド妻有2011で予定されているコースは、被害が想像以上に大きく、イベント当日までのコース復旧が難しく、またコース変更等でも対応できなくなったため、苦渋の決断ではありますが、今回は中止せざるを得ないという結論に達しました。その理由として、

①、8月7日現在なおコース上で5箇所以上(西田尻・鉢・基幹林道魚沼北線各所・松代城山・星峠・国道353号鷹ノ巣地内等々)が土砂崩れや路肩崩落のため通れず、迂回路として考えられる道路も通行止めとなっていところが多い。ショートコースが通行できない。また今後いつ解除されるか全く見通しが立たないこと。

 
②、多数の法面崩落や路肩決壊が発生した各地の道路で、現在通行止めが解除されている場所も、土砂が完全に除去されたわけでは無い。そのため晴れて乾燥していても路面が小石や泥で覆われ大変滑りやすい。もし当日に降雨があった場合、急傾斜で上り下りが多いコースをロードバイクで走行するには非常に危険を伴う。また迂回路を設定したとしてもその状況に大差ない。

③、崩れた場所の地盤も、除去された土砂の山も非常に不安定のため、ほんの少しの降雨でもまた崩れ、通行止めとなることが予想されること。

④、地震による大規模崩落があった豊原トンネル先の国道353号線では現在日中のみ通行できるが、現場雨量計が10㎜/hを超えた場合通行止めとなる。このため急な通行止めが発生した場合、ゴール目前でさらなる遠距離走行とアップダウンを強いるため迂回路設定が困難であること。

⑤、通過できる場所だけ選んで繋いだコースを設定した場合、交通量の多い幹線国道やトンネル通過などが多い路線を走ることだけとなり、「ツールド妻有」の意味を持たないばかりか、コース変更による集落運営のエードステーション設置が困難

などなどです。

 参加者の皆さんはじめ多くの関係者の皆さんには大変ご迷惑をおかけし本当に申し訳ない事となりますが、何卒事情をお汲み取りいただきご理解くださるようお願いいたします。 

 中止に伴う参加費については、これまでにかかった印刷物や郵送料その他諸々の経費を除いた分を返還致します。これにつきましては、別途全参加者宛にご案内を郵送いたしますのでそれをご覧のうえ手続きを進めてください。また、それぞれの皆さんには宿泊予約取り消しなどの手続きなどもお忘れなきよう至急お願いいたします。

以下は「ツールド妻有」実行委員会代表 伊藤嘉朗からのメッセージです。
  伊藤は、ツールド妻有の発案者であり当実行委員会の代表です。

 このたびの地震及び豪雨の被害にあわれました皆様に心からお見舞い申し上げます。このメッセージは、ツールド妻有に今年応募された方、以前参加されたことのある方、今後参加予定の方、応援してくれている方など様々な人に向けたものです。

 皆様に重大な我々の決断をお伝えしたいと思います。2006年から続いてきた「ツールド妻有」の開催を今年は断念することとなりました。2004年の夏に鉢集落でワークショップをしたのがツールド妻有の始まりでした。その年に中越地震があり、妻有は大きな被害受けましたが、地元の皆さんの粘り強いがんばりによってその2年後には第1回目の「ツールド妻有」が開催され、以後かたちを変えながら毎年続いてまいりました。平成23年3月12日の長野県北部地震でも、その後の余震でも被害を受けながら、それを乗り越えての開催を目前にした矢先の今回の豪雨です。テレビなどでも報道されていますのでご存知とは思いますが、この被害は大変大きなものです。もちろんこれには「ツールド妻有」のコースも含まれています。それでも何とか開催しようとスタッフ一同心を一つにしてがんばってきたわけですが、この状態でこのイベントを開催するということは難しいという結論に達しました。

 私はこの結論に達するまでのあいだ、あらためて「ツールド妻有」の魅力はなにかと考えました。細かなアップダウンのある厳しいコース。それとは裏腹に美しい風景、アートもあります。しかしながら最大の魅力は、なんと言っても地域の皆さんのあたたかい支えではないでしょうか。声をかけてくれたり、手を振ってくれたりして応援してくれる沿道の方々。おにぎりや新鮮な野菜、飲み物を振舞ってくれるエイドステーステーションのボランティアの方々。元気にコースを誘導してくれるスタッフたち。でも今、この地域の方々が度重なる天災に傷つき苦しんでいます。これはとりもなおさず「ツールド妻有」が苦しんでいる姿であろうと思います。「ツールド妻有」は一年のお休みをいただき、一年後元気になった姿で皆さんにお会いしたいと思います。

 ツールド妻有は地域に密着して、また参加される皆さんに支えられて、どんどん成長していくことと思います。今回の災害による中止は、我々にとって断腸の思いでの決断です。今回ご応募いただきました皆様には、なにとぞご理解いただき、これからも変わらぬ声援をいただければと思います。今後ともツールド妻有を何卒よろしくお願い申し上げます。

 2012年は3年に一度の「大地の芸術祭」開催年となります。今後はこの災害にめげず、多くの皆さんに楽しんでいただけるよう来年に向け、更に充実した内容で開催することに全力を注いで準備を進めてまいります、今後とも「ツールド妻有」を何卒よろしくお願い申し上げます。

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コメント

ツールド妻有中止は残念ですがまた来年までしばらく待ちます。

希望した人の分の参加費をそのまま募金にするようなことはできませんか?

投稿: 妻有っ子 | 2011年8月 9日 (火) 23時19分

オレも可能なれば義捐金に回していただきたい。先日三条に泥上げボラいきましたけどこれ黙って観てられないですよ。
小額ではありますが義捐金にしてもらえれば、と思います。

投稿: にい | 2011年8月10日 (水) 08時58分

こころにしみるメッセージいただきました。まずは、災害対応、生活支援を優先してください。
中止で残念に思っているのは、参加者はもとより、ツールド妻有をつくりあげてきた主催者をはじめ地元の皆さん。中越地震から災害続きですから。
受け入れと参加者がいっしょにつくり上げる大会だとあらためて感じました。中止にむけた手続き、なかなか力が入りにくいと思いますが、よろしくお願いします。
次回楽しみにしています。

参加費の返金おそれいります。返金していただく金額が多いと感じました。義捐金にしてもいいと思いますが。
お盆あけまで被災家屋の復旧作業残っているようでしたら、ボラに行きます。

投稿: ないたあかおに | 2011年8月11日 (木) 05時58分

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